かいふう

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介護の現場から、医療法人認可取り消し。地方自治体の施策.その16

東京都練馬区の介護老人保健施設「すずしろの郷(さと)」が業務停止命令を受けた問題で、都は施設を運営する医療法人「杏稜(きょうりょう)会」の設立認可を取り消す方針を決めた。

26日に開かれる医療審議会医療法人部会に取り消し処分を諮問する。

医療法に基づく医療法人の設立認可取り消しは、都内では初。処分が確定すれば杏稜会は解散する。

都福祉保健局では、杏稜会は実質的な債務超過状態になっているうえ、行政処分後も経営陣の内紛が収まらず、医療法人としての存続は難しいと判断。解散を決めるための社員総会を開ける見込みもないため、認可取り消しを決めた。

一方、すずしろの郷の入居者の家族らは25日、別の運営者を探して介護老人保健施設として再建することを求める要望書を練馬区に提出した。(2006年10月26日読売新聞)