かいふう

近未来への展望や、如何に。

ある認知の裁判。

父親が元ハンセン病患者だった東京都内の女性(55)が、父親の死亡から約6年後に父子関係の認知を国に求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(上田豊三裁判長)は7日、判決を今月19日に言い渡すことを決めた。

2審の判決を見直す場合に必要な口頭弁論を開かずに判決期日を指定したことで、認知請求を却下した1、2審判決が確定する見通し。

父親は、女性の母と内縁関係にあったが、女性が2歳だった時にハンセン病を発症。「認知すれば、病気への偏見で差別される」として、女性を認知しないまま、98年に死亡した。(2006年12月7日読売新聞)
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松本清張原作「砂の器」ではないが、戦後が終わっていない時代、衣食住で皆があくせくしてる中、病気への偏見で差別される、とした父親の判断は当時としては間違ってない、とおもう。
それが、最近のハンセン病の裁判結果から、どうしても認知という女性の願い。わかる。どっちが不安を今後も抱えるか、だろう。偏見が除去されたであろう現在、ならば父の遺志は、と考えてのことでしょう。