かいふう

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ある母親の死。その2

福島県会津若松市で、県立高校3年の男子生徒(17)が母親(47)を殺害した事件で、会津若松署の調べに、生徒は「弟を殺そうと思って、凶器を準備した」と供述していることが27日、わかった。

アパートで同居する高校2年の弟を殺害しようと思った日にたまたま母親がアパートを訪れたため、「2人とも殺そうと思い立った」とも話している。同署は、弟への不満やねたみを募らせたのが動機につながった可能性があるとみているが、殺害そのものに強い関心を持っていた面もあり、慎重に調べている。

供述によると、生徒は、事件前日の14日、弟が朝食後に、食器を片付けないことに腹を立て、玄関にあった金属バットで殺害することを考えた。しかし、運動部に所属する弟には「力が強くて、かなわない」と思い、断念。同日午後、凶器となった包丁とノコギリなどを市内で購入し、殺害の準備をした。同日夜に様子を見に来た母親を殺害したのは、「弟を殺す際に、気づかれて騒がれないようにまず弱い母親を殺した」と供述しており、別室で寝ていた弟を襲わなかったことについては「疲れたから」と説明しているという。

生徒は弟への不満を口にし、「自分は学校に行ってないのに、弟は毎日学校に行って部活もしている」などと供述。生徒は昨年9月ごろから欠席が目立ち、3年生になってからは5日しか登校しておらず、同署は、登校できずに弟への劣等感が募ったとみている。

逮捕直後、生徒は「誰でもいいから殺そうと思い、たまたま部屋を訪れた母親を殺した」と供述していた。しかし、事実関係は理路整然と述べるのに、動機についてはあいまいな発言が多く、追及したところ、新たな動機を供述し始めた。母親と弟には「悪いと思っている」と供述している。

一方、自首する際、母親の頭部をバッグに入れて署に持参したことについて「マスコミにセンセーションを起こすため」と話しており、福島地検と県警は、事件時の精神状態について調べるため、30日に裁判所に鑑定留置を申請する方針を固めた。

生徒は、実家のある同県大沼郡から同市の高校に進学。1年間は親類宅に下宿をしていたが、昨年春に2年生になると弟が市内の別の高校に進学し、2人でアパート暮らしを始めた。(読売)
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カインは、イブを殺してしまった。
母親が、次男の身代わりに犠牲になった。