かいふう

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自動車運転過失致死傷罪の適応事故。

23日午後9時30分ごろ、兵庫県尼崎市三反田町の県道で、センターラインを越えたワゴン車が、対向のタクシーと正面衝突した。

タクシーは大破し、運転手の同市西昆陽、岩田浩一さん(48)と後部座席にいた乗客の同市尾浜町、松村美津子さん(68)が全身を強く打つなどして間もなく死亡。

ワゴン車を運転していた大阪府豊中市庄内栄町、建築業宮田和弘容疑者(50)の呼気1リットル中から0・75ミリ・グラムのアルコール分が検出されたため、尼崎北署は24日朝、自動車運転過失致死と道交法違反(酒酔い運転)の疑いで逮捕した。

事故の約1分前には、約800メートル離れた同市南塚口町の同じ県道で、歩道を歩いていた同市塚口町、無職井上和俊さん(29)が、道路からはみ出したワゴン車にはねられて死亡したひき逃げ事件があり、同署は関連を調べている。

調べに対し、宮田容疑者は「家に帰る途中で、時速70〜80キロ出していたと思う」と話しているという。供述によると、宮田容疑者は23日は仕事を休み、午後4時過ぎと同6時過ぎ、尼崎市内のコンビニエンスストア2店で缶ビール(500ミリ・リットル)と焼酎(200ミリ・リットル)を購入。缶ビール5〜7本、焼酎3、4本を飲んだ後、車内で仮眠したという。

事故当時、宮田容疑者はめいてい状態だった。事故現場にブレーキ痕はなく、同署はタクシーに搭載され、事故時の映像を記録したドライブレコーダーの解析を進めている。

自動車運転過失致死傷罪は、飲酒運転など悪質な人身事故の厳罰化を目的に、今月12日施行の改正刑法で新設された。(読売)