若い戦闘機乗りの彼と、名も知らぬ若い白衣の医師の彼と、共に自死した彼らを、
何故自分が記憶してるのか。記憶するのか。
そこには、義務も命令も無い。
自分が戦無派という、昨日と、今日の一線があるだけである。
戦争は恐ろしい、という単純な定義、その骨肉の防壁として、自死する前日の彼らを、想像するのであろう。
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そして、「明日のことはおもいわずらうな」という聖句で、安眠を得ようとする。
日替わりで白い雪が降るのを見て、白砂糖まぶした節分の豆を食した。