かいふう

近未来への展望や、如何に。

国産ロケット「H2B」、宇宙軌道に乗る/宇宙ごみ回収、無事任務終了/探査機「はやぶさ」、奇跡の帰還へ。そして、ギネス/「H2A」ロケットは情報収集衛星、宇宙軌道に乗る/金星探査機「あかつき」、宇宙軌道に乗る

kaihuuinternet2009-09-11

打ち上げ前から、祈っていた。こんなことしかできん。
某新聞の夕刊、一面トップにカラー写真入りで載ってた。すぐ、関連記事のページへ。満面笑みの顔がマイク片手に、の写真。うれしい!
そうなんだ。前回失敗の時、未だこのブログは無いから。
それでも、「H2A」が、我らの血税で、しかも桁違いの金額で、宇宙の廃棄物にしかならん、のならば、口惜しい限りだ。
それが今回の挽回の快挙。6年は長い。空に上げるにしろ、研究心の地道に変わりは無いのだ。おめでとうございます。

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糸川博士は、ペンシルロケットを飛ばしていた。
もう孫弟子辺りではないか。

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NASAの幹部も立ち会って、結果確認した。こういう光景もまた、うれしい。
暗い過去だけ記憶していても、科学技術の進展と国際交流はないから。
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国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ日本の無人輸送機「HTV」が18日未明、無事にISSに到着した。

ISSに滞在中の飛行士が午前4時51分、ロボットアームで捕獲することに成功し、同7時26分にISSへ結合させた。

HTVは、米スペースシャトルの退役後、大型実験装置を運搬できる唯一の手段になるため、成否が世界中から注目されていた。宇宙航空研究開発機構は2015年まで毎年1機ずつ、計7機の打ち上げを予定しており、ISSへの物資輸送の主力となる。

HTVは、11日に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた後、15日から段階的に高度を上げてISSに近づいていた。17日夜にISSの後方5キロまで到達。その後、ISSの真下に入り、ゆっくりと上昇してISSへ最終接近した。最後は10メートルの距離で相対的に停止し、ISSのロボットアームによって捕獲された。

HTVは、全長約10メートル、直径約4・4メートルで、大型バスほどの大きさ。大気と同じ状態を保てる貨物室を持ち、最大6トンの物資を輸送できる。開発・製造費は約680億円。(2009年9月18日読売)
国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送を終えた日本の無人宇宙船「HTV」が2日午前6時26分ごろ、ニュージーランド上空で大気圏に再突入した。

大気との摩擦でほぼ燃え尽き、燃え残ったエンジンの一部などは予定通り、南太平洋へ落下したとみられる。打ち上げから約52日間にわたった任務が、すべて終了した。日本はISSを利用する国としての責務を果たし、独自の有人宇宙システム開発へ大きな一歩を踏み出した。

宇宙航空研究開発機構の虎野吉彦・HTVプロジェクトマネージャは「100%以上の成功だった」と評価。山中浩二フライトディレクタも「次は燃え尽きずに帰還するカプセル開発などを進めたい」と語った。

HTVは、食料や衣服など4・5トンをISSへ運び、ごみを詰め込んで10月31日にISSを離れていた。(2009年11月2日読売)
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奇跡の復活――。4台あるエンジンのうち3台が停止し、小惑星イトカワから地球への帰還が危ぶまれていた日本の探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は19日、故障していた2台のエンジンを組み合わせて、1台分のエンジンの推進力を得ることに成功したと発表した。

もう1台のエンジンの温存が可能となり、予定通り来年6月に地球へ帰還できる見通しとなった。

はやぶさは、2003年5月の打ち上げ直後に1台のエンジンがトラブルで停止。その後も様々な機体のトラブルに見舞われたが、05年11月に地球から約3億キロ・メートル離れたイトカワに着陸した。07年4月には、もう一つのエンジンの部品が劣化して、運用を中止した。

満身創痍の機体は、残る2台のエンジンを交互に運用して地球への帰還を目指した。しかし、うち1台が、今月9日に故障していた。

エンジン復活に向け、宇宙機構は、故障した3台のうち、早い段階で運転を中止したエンジン2台に着目。正常に動く部品同士を電子回路でつなぐ「離れ業」で、互いの故障を補う形でエンジン1台分の推進力を出すことに成功。電子回路は、万一に備え、「エンジン間をつないでおいた」ものだった。

復活したエンジンは、順調に作動している。電力、燃料の消費は、2倍になるが、電力は太陽電池によって補給できる見通し。燃料にも余裕があるという。

宇宙機構川口淳一郎プロジェクトマネージャは「動いている方が奇跡的だ。予断を許さないが、万一に備えた回路が功を奏し、電力も補給できるという幸運にも恵まれた」と話している。(2009年11月19日読売)

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地球にたどり着くまで、こちらもやる気がプラスになります。

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 「世界に冠たる快挙」なのに予算は減額? 

宇宙航空研究開発機構小惑星探査機「はやぶさ」の帰還に、菅内閣からは14日、冒頭の仙谷官房長官の発言をはじめ絶賛が相次いだが、科学技術予算を削り込んできた民主党政権の“現金さ”にあきれる声も出ている。

菅首相は同機構の川口淳一郎教授に電話し、「日本の技術水準の高さを世界に強くアピールした」と称賛。宇宙開発担当の前原国土交通相も「宇宙開発史に画期的な一ページを加えた」との談話を発表した。

しかし、後継機の開発費は、麻生政権の2010年度予算概算要求時の17億円が、鳩山政権の概算要求やり直しで5000万円に、さらに「事業仕分け」を経て3000万円まで削られた経緯がある。福山哲郎官房副長官は記者会見でこの点を問われ、「今回の成功を受け、11年度予算は検討したい」と述べた。(2010年6月14日読売)

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ABC放送(電子版)は、はやぶさの帰還に当たり、日本チームと協力したオーストラリア国立大教授の「燃え尽きたはやぶさの最後の雄姿を見て悲しいが、壮大な光景に興奮した」とのコメントを紹介した。(共同)

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もどかしさで表現できなかったことを、専門の教授が的確に言い当ててくれました。

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宇宙を60億キロ・メートル旅して小惑星から試料を持ち帰った探査機「はやぶさ」の活躍がギネスブックに載ったのを記念する式典が17日、京都市国立京都国際会館であった。

中川文部科学相やギネス側代表が出席し、偉業が改めてたたえられた。

式典では中川文科相が探査を指揮した宇宙航空研究開発機構川口淳一郎教授に、はやぶさが載ったギネスブックのページを納めた額を贈った。川口教授は「日本の宇宙開発50年の歴史が生んだオンリーワンを評価してもらった。若い人が将来、新しいことを始めるきっかけになれば」と話していた。

はやぶさは2003年5月、宇宙機構が打ち上げた。小惑星イトカワ」に着陸して微粒子を採取、エンジン故障や通信途絶などのトラブルに見舞われながらも昨年6月13日に帰還。今年5月、ギネス世界記録に認定された。(2011年12月17日読売)
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北朝鮮の軍事施設などを監視する政府の情報収集衛星「光学3号」が28日午前10時21分、鹿児島県南種子町種子島宇宙センターからH2Aロケット16号機で打ち上げられた。

衛星が軌道に入ったことが確認され、打ち上げは成功した。H2Aの打ち上げは、10回連続、15回目の成功となった。

光学3号は、情報収集衛星としては過去最高の解像度で、高性能の望遠デジタルカメラにより、地上にある物体を約60センチ単位で識別できるとされる。打ち上げを含めた総費用は、約580億円。従来の光学衛星の解像度は約1メートルだった。

情報収集衛星はこれまで、晴れた昼間に高精度で撮影する光学衛星2基と、夜間や曇天時にも電波で物体をとらえられるレーダー衛星1基の3基体制。2003年に打ち上げられた光学1号は既に設計上の寿命を超えており、後継となる光学3号の打ち上げ成功で監視体制が安定化する。ただ、あらゆる地域を1日に1回監視するには、光学とレーダー各2基が必要で、その体制が整うのは11年度の予定。

政府は、1998年の北朝鮮テポドン・ミサイル発射を受けて、情報収集衛星の開発を決めた。しかし、2003年11月に2基の打ち上げが失敗し、計画が大幅に遅れた。07年2月にようやく4基体制が整ったが、わずか1か月後にレーダー1基が故障した。(2009年11月28日読売)

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工学への向学心が起こってきた。
H2B」、そして「H2A」と、兄弟揃い踏みだよ。

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政府の情報収集衛星「レーダー3号機」を搭載したH2Aロケット20号機が、12日午前10時21分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。

衛星が予定軌道に入ったことが確認され、打ち上げは成功した。

情報収集衛星は、1998年の北朝鮮弾道ミサイル発射を受けて導入された。北朝鮮の軍事施設などを監視するのが目的だ。

夜間や曇天時にも電波で物体をとらえられるレーダー衛星2基と、高性能の望遠デジタルカメラを積んだ光学衛星2基の計4基体制での運用が基本だ。

H2A打ち上げは2003年の6号機失敗後、14回連続の成功となった。成功率は95%となり、国際的な信頼性の目安に到達した。(2011年12月12日読売)

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宇宙航空研究開発機構三菱重工業は21日午前6時58分、日本初の金星探査機「あかつき」などを載せたH2Aロケット17号機を、鹿児島県南種子町種子島宇宙センターから打ち上げた。あかつきは太陽の周りを回りながら金星へ近づく軌道に入り、打ち上げは成功した。また、世界初の宇宙ヨット「イカロス」など、相乗りした5基の実験機や衛星も、すべて予定の軌道に投入された。

惑星探査機の打ち上げは、日本にとって12年ぶり2度目。前回の火星探査機「のぞみ」は、故障などのため火星を回る軌道に到達できなかった。あかつきの開発費は、146億円。地球と月を約520往復する距離にあたる約4億キロ・メートルを航行して、12月7日に金星を周回する軌道へ達し、2年間、金星の雲の動きなどを観測する計画だ。

◆金星=太陽系内で大きさが最も地球に近い惑星。しかし、大気の96%を温室効果ガスの二酸化炭素が占め、地表温度は約460度に達するなど、環境は地球と大きく異なる。上空は、全体が厚い硫酸の雲に覆われ、自転速度の約60倍にあたる秒速100メートルの暴風が常に吹き荒れる。(2010年5月21日読売)

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宇宙航空研究開発機構は23日、太陽光を帆に受けて進む世界初の宇宙ヨット「イカロス」(重さ310キロ)が、通常の燃料を使わない姿勢制御に成功したと発表した。

太陽光の微弱な圧力だけを利用し、14メートル四方の帆の向きを1日に0.5度変化させられることを確かめた。今後は太陽光による軌道変更に挑戦する。イカロスは今年5月、金星探査機「あかつき」と一緒に打ち上げられた。(2010年7月24日読売)

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探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入が失敗した原因について、宇宙航空研究開発機構は10日、エンジンへの燃料の供給がうまくいかず、出力が急低下して姿勢が崩れたとする解析結果を発表した。

エンジンの噴射口が壊れた可能性もあり、6年後に再び目指す金星軌道への投入も、険しさを増している。

宇宙機構は、7日朝にエンジンを逆噴射した時の燃料の流れや、エンジン周辺の温度変化などを調べた。その結果、噴射開始直後から燃料タンク内の圧力が徐々に低下する異変が起きていた。これに伴い、エンジンの出力も徐々に低下した。そして2分32秒後、出力が急激に低下すると同時に、機体の姿勢が乱れた。急変の原因は不明だが、燃料不足による燃焼の異常が、噴射口の破損などにつながった可能性があるという。燃料タンクは、エンジンの噴射中、ヘリウムガスの注入によって圧力を維持し、燃料を押し出す仕組み。しかし、実際には燃料の消費に伴って圧力が低下し、燃料を正常に供給できなくなった。ヘリウムを注入する配管や弁の異常が疑われる。1998年の火星探査機「のぞみ」も、ヘリウム注入の異常によるタンク圧力の低下で、噴射に失敗した。(2010年12月10日読売)