かいふう

近未来への展望や、如何に。

世襲制と、「梨園」の妻と。

国語辞典

新明解国語辞典」、第七版。初版第九刷、1972年ですから。およそ半世紀。両方開けて、「梨園」の項目、比較するに。旧辞典では、劇壇・社会。新辞典では、→演劇界・世界。そう表記の違い、が見られた。俳優の世界、とあるから。『歌舞く、とは華劇と見つけたり!』
さて、芸能とは、面白くもなくてはならない。と、門外漢は宣う。
初対面で、両手で握手を求めて来た若い女に、世襲制名門の御曹司は、歌舞れた。「成田屋」の目玉商品、『寄り目』の若旦那も、同じ芸能界の水で、「梨園」の妻と見込んだ。目に狂いがあっては、大見得は切れねぇ。
隣りで観客を迎える、「梨園」の妻も。夫に釣り合って、華がねえといけねえ。
披露宴の壇上、両親と新妻の間で、「成田屋」は小躍りしてたぜ。

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本年1月のTVインタビュー。ショートカットの髪型は、眼の下に影。まるで女学生のような口調で。とてもじゃないが、二児の母親とは。しかし、出産、育児という命懸けの体験を経た身体。過労と、多忙。此の数年間は、とてつもない凝縮した期間。

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都内劇場、上演幕間のインタビューの市川海老蔵。得度した丸坊主頭。よく見ると、ほとんど白髪、じゃないの。やっぱり、連れ添ったんだもの。
彼の口から出た、「梨園」の妻の最期の台詞。
やっぱり、それしかない、もんね。
麻央さん、極めた。