かいふう

近未来への展望や、如何に。

去年、広島で。

アサガオ

彼「去年は、お疲れ様でした。」
彼女「ミスヒロシマ、母方のお婆ちゃんの気持ちが少しはわかったわ。」
彼「僕も、君の隣で、見直したよ。凛々しくて、それこそリリシズムだ。」
「浴衣の柄、青いアサガオもセンスあるね。」
「左に腰掛けたのは、和服だったね。」
彼女「あれは、父方のお婆ちゃんの、行李が物置に見つけて。数日日干しで、洗ったわ。」
彼「声掛けられなかった。まじでケロイド。よく化けたよ。恐かった。」
「ほんとに、ほんとうに恐かった。」
彼女「私を右に見て。うっとりしてたわね。真っ直ぐ見ててもわかったわ。少年のように。」
彼「だって、本当に居たんだろう。君のお婆ちゃん、ミスヒロシマ。」
「顔にケロイド、それも若い時に。」「どうだった。」
彼女「・・・。」「誰も、取って代わる事はできないわ。」「それだけはわかった。」「わかっても、何もして上げられなければ。」
「あなたも、すぐ横で、恐がってるだけで。」
「本当に愛せるの。」「どうやって彼等を、私たちの日常のように愛せるの。」