やっとかなったディナータイム
透明な厚ガラスの中では、肉厚あるステーキを立ち食いする、働き盛りが。見える。
こちらは、道路を挟んで。中華食堂で、腰掛けて。野菜たっぷりタンメンを食べている。
今日、その反対側から、中華店内の、夕食時の客の入りを、眺めている。
私は、そのチェーン店は、初めて。値段や、ジューシイなステーキのぶ厚さにかぶりつく。食べる本人が、消化し切れぬ不安。タンの皿と、野菜にライス大盛り無料。
隣のラーメン店が、ライス大盛り無料で勝負。客を取られてしまえば、それっきり。
こういうケースは、経営者社長が、激をとばしてもダメ。外圧だ。
その創業者が、ネットで直々に。お願いを出した。よって、私にも出番が来た訳。
食いて市場なのである。そんな窮状なら。初めての客も、固定客。
客だから。少年時、富山だかの、置き薬。「トンプク」は飲んだが。共にあった「熊の胃」、数センチ四方の炭化させた真っ黒。値段が張るので、未使用のまま。
その「熊髭」を蓄えて。ウエイトレスが、SFもどきの透明プラのマスクで、メインの数百グラムの外来牛肉を薦める。
ヤギひげの小羊、ではない。「熊髭」の元執事。
気分転換にもなったし。社長の危急をヘルプしたんだし。長年の懸案事項。TPPも、決着みたし。ということは。安い米国産牛肉、これからバンバン入って来るし。
客が、向かいの牛丼店だろうが。ナイフとフォークで満腹か。客の自由。
このチェーン店の台所事情は、その秘密はタレてしまったが。
戦後が未だ終わらぬ時代。NHKの実況放送が司会。彼が決めゼリフ。
「事実は、小説よりも奇なり」を思い出した。
『爺は、小説寄りも、胃。いきなり素敵。』
本日食したは、メインのステーキではない。サブの牛タン2枚でした。
淡々と語りました。