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女工哀史、という書名を見たは、何時か。記憶ない。
工からして。商でも無ければ、農でもない。
正月のお餅。日常がご飯、の白米。商売に、工は縁遠かった。
それが、養蚕業。蚕の葉を食べる生命力を見るに及んで。
虫たちが、さなぎから、さながら。成虫になる過程で、食べた口から、今度は糸を吐き出し。いとめずらし。何時、回顧する。生糸。
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「ザ・ピーナッツ♫」が主題歌の娯楽映画を見るに及んで。
見栄えはそうでなくとも。やはり、正義の側、僕らの味方なんだ。その感を強くした。
その生産物たる絹糸。人肌にやさしく、アレルギーを催さない。
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何時の頃からか。豆腐屋に行けば、「絹ごし」なる新商品も所望するようになった。
木綿で包んでニガリで固める豆腐。その歯ごたえと、和風プリンの食感の違い。
触感が、少年には遠かった。
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それが、急接近。脳内で、結び付くのが。富士山が麓、河口湖畔にある、大石の里。
養蚕織機の展示資料館を、訪ねての旅である。本来、そこへは、ハーブを探しての事。
富士を背に湖岸のラベンダー。
梅酒を漬ける大きなガラス製透明容器。その数並ぶ蓋を開けて。お気に入りのハーブを、ブレンド。テイクアウトする訳です。
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何故、ハーブ探索の旅。もう、時効という類でもなく。老人が回想。
自然の香りで、上書き消臭せずば。あらぬ方向へ。それが、未然に防ぐ為。
キャリアウーマンと、職場が狭いエレベーターで、偶然二人だけで乗り合わせて。
その女が、「アンネの日」だった。密閉の中、数階移動。体験というより、経験なんでしょうね。🥚が腐ったような匂い。
後日、その女は、気を使ってか。香水か、オーデコロン。今度は乗り合わせても。消臭してましたね。
あらぬ誤解を招かぬように。勿論、アンタッチャブルでした。
確率論者です。
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つい、最近。You Tube で、「あゝ、野麦峠」を、視たのです。短縮版の、さらに抜粋。
山本茂実のノンフィクション作品。
私は、てっきり。その映画は、企画で消えて。完成されず、と思ってましたから。
では。誰が作ったか、監督は誰だ。
なんと、山本薩夫監督なんです。ハイライトのシーン。延々と、峠を数珠繋ぎに登って来る、若い女工さんたち。
それを俯瞰で撮るは、確かに山本組の得意の取り方。
合せて、地井武男が病弱な大竹しのぶを背負っての全身大のポスター。
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絵ごころがある彼の筆なる、「ちい散歩」。ロングランの番組でしたが。偶然視た回。
私がひとり籠って、読んでいた書物。地域の福祉会館の図書閲覧室、その部屋から、眼下に。隣接するちいさな公園があり、ブランコもあった。その私鉄駅前商店街の、彼が立ち寄った帽子屋。
そのバス通り、坂上がると、ブランコある公園。彼も好きだという、そのブランコ乗ったでしょうかね。途中には、彼が好きな油揚げと豆腐屋もあるし。
私も、彼の郷里、八日市場の駅に降り立った時も、ありました。
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因みに。「女工哀史」の、数文字。
「きみがさくら、ぼくもサクラ」♫の、誰かの名です。