冷戦時代から中立を維持するオーストリアは、欧州連合(EU)

メンバーだが北大西洋条約機構NATO)には非加盟。ロシアに

融和的で、ネハンマー首相は昨年4月、欧米の首脳で侵攻開始後

初めてモスクワを訪れ、プーチン氏と対面で会談した。

プーチン氏も2018年、オーストリアのクナイスル外相(当時)

の結婚式に出席するため、同国を訪問したことがある。

ただ、中立国であると同時にICC加盟国でもあることから、

オーストリア法務省は「協力する義務がある。逮捕状は執行

しなければならない」と指摘。スーダンのバシル前大統領の逮捕状を

前例として「国家元首でも免責は適用されない」との見解を示した。

ウクライナの占領地の子供連れ去り問題で出されたプーチン氏の

逮捕状について、ドイツのブッシュマン法相が最近、自国領内での

逮捕の可能性に言及。ロシアは反発し、メドベージェフ前大統領は

「(逮捕なら)宣戦布告。あらゆる兵器が(ベルリンの)連邦議会

首相官邸に飛んでいく」と威嚇していた。(時事)

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