かいふう

近未来への展望や、如何に。

「浦上天主堂」

被爆当時の焼け焦げた石像が天主堂玄関前に在った。平日の堂内は正面奥から左右、自然光に色彩のステンドグラスが、主誕生までを語る。こんな教会なら通ってみたい、としばらく沈黙していると、案内番の信者さんが声を掛けてきた。旅行者と感ずいてるくせに、この教会に集う祝福と平安を勧誘する。でもそれが決して嫌味に聞こえないばかりか、留まっていたい気を加える。この教会堂の歴史そのものの荘厳と被爆体験の悲惨、そして会堂再建の教会員の方々の信仰の証。敷地を一回りして、少年遣欧使節団員の碑も見た。帰り際の植え込みにさりげなく座る白い聖母像も忘れがたい。
永井隆博士の「如己堂」にも寄った。畳二畳にお子さんらと数年生活され、後昇天された。当時隣接の記念図書館、2000年に改築され、コンクリート造りになっている。