かいふう

近未来への展望や、如何に。

「焦点」と、「笑点」。

kaihuuinternet2006-01-29

写真史に残るR・キャパの、スペイン内戦を撮った1カット「崩れ落ちる兵士」、銃を片手に土手の上らしきで大の字に両手ひろげて撃たれた瞬間の立ち姿。彼の著書名『ちょっとピンぼけ』に収納、とおもう。
もうひとつのそれは、某民放で都心某ホール貸切の無料公開番組。江戸落語の師匠連が舞台から、{大喜利}という後半に観客と一緒に笑う。長寿である。司会の席に座った方も、放送作家から「てんぷくトリオ」のキャプテン、名取を金で売る合理的独立噺家、そして若手育成の高座開設で赤字抱えた名門師匠、と多彩だ。いわば視聴者参加交流のひと時、というこの局の粋な計らい、なのだ。けれどスポンサーは(放し)はしない!
『抱腹絶倒』、ものごころ付く前、この熟語を辞書に見て、実感は大分経過してからだった。ある日14インチのTVとニラメッコするほど向かい合って「マラソン人生」なるキゲキ番組を胡坐かいて見ていた。登場人物が主題歌の流れる間順番にTVカメラに顔近付け、すなわち自分に表現する。そのある回の事、突然開眼して、自分は彼らが言わんとすることがわかったのである。いきなり何かに打たれたかのように頭を後ろに転がり、腹を抱えて笑い転げ続けた。死ぬかと、家人も心配したほど。そして、かって理解出来ずにいたその四文字熟語、その意味を「アイ アグリード」したのである。キゲキは、こうして喜劇となった。そしてそれを教えてくれた、TV画面の向こうの{戦中派}諸氏に敬意を持ったのである。それは関西からの放送番組であった。関東の喜劇陣も勿論出演してましたよ。日本の喜劇を背負って来た人々に、感謝。
喜劇を知る、それに時間を費やすこと、それは必要だとおもう。勿論多忙な方を無理やりというわけにはいかない。
そして、それでもない、お笑い、もまた時に休息平安をもたらす、のを知った。もっとも、これにも上質のそれ、とそうでないものがあると分けてます。