秋田県男鹿半島に伝わる「なまはげ」が３１日、男鹿市などを練り歩き、恐ろしい形相の面をかぶった男衆らが家々を回って「泣ぐ子はいねぇがあ」と子供たちを追い立てた。
なまはげは国の重要無形民俗文化財。旧年中の悪霊をはらうとともに、子供への戒めの言葉を叫び、健全な成長を願うとされる。
秋田県では２００６年、連続児童殺害事件など子供が犠牲になる事件が相次いだ。男鹿市北浦安全寺の安田静江さん（７１）は、孫の恵莉華ちゃん（５）が「いい子にします」と、泣きながらなまはげに約束する姿を見やりながら、「このあたりでも子供を一人で歩かせられなくなったが、新年こそ良い年になれば」と話していた。（2006年12月31日読売新聞）
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後年、内田吐夢監督「飢餓海峡」に主演された左幸子さんが、新進時の作品田坂具隆監督「女中っ子」でも手堅い演技力を魅せたが、なまはげ姿の数人が突然家内に進入して来て、その家の子供たちと逃げ惑う場面に、子ども心に怖いおもいをした記憶が、未だ消えない。乳幼児が怯えるの、よーくわかります。
「飢餓海峡」で三国連太郎さんだけ飛び込んだ、そのシーン。あらかじめ先に助監督たちが、浮き輪など投げ込んで。いや、それでも怖い。もう一隻、その地点、いや、海里点にモーターボートでもチャーターしておいて、だろうな。
彼がある役、それを演じるのに、敢えてというべきか、本物の歯を抜いてまで、入れ歯で役作りした、という。もはや、伝説?
