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ゼネコンが独禁法違反で逮捕、は初。

名古屋市発注の地下鉄工事を巡る談合事件で、名古屋地検特捜部は28日、公正取引委員会の告発を受け、大手ゼネコン「大林組」(大阪市)名古屋支店元顧問・柴田政宏被告(70)(別の談合事件で公判中)と、工事を落札した共同企業体(JV)の幹事社4社の営業担当者4人を、独禁法違反(不当な取引制限)容疑で逮捕した。

談合に絡み、ゼネコン社員が独禁法違反で逮捕されたのは初めて。

逮捕されたのは、柴田被告のほか、鹿島名古屋支店次長・浜島哲郎(57)、清水建設同支店元営業部長・河島嘉(61)、奥村組同支店元次長・後藤邦夫(63)、前田建設工業中部支店元副支店長・柴田幸男(59)の4容疑者。

調べによると、柴田被告ら5人は2005年12月中旬ごろ、同市発注の市営地下鉄6号線(桜通線)延伸工事の入札で、各社の規模や工事実績などを考慮したうえで、受注予定企業を決めた疑い。

入札は、05年12月にゼネコン各社が「談合決別」を宣言した後の翌06年2月と6月に行われており、特捜部では、談合防止を徹底しなかった計5社の法人責任も追及する。(読売)