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北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」が妨害電波を受けた。

北朝鮮による拉致の疑いが否定できない行方不明者について調べている特定失踪(しっそう)者問題調査会は29日、日本からの放送を開始したばかりの北朝鮮向け短波ラジオ放送「しおかぜ」が妨害電波を受けたことを明らかにした。

総務省は「発信元は北朝鮮と推定される」としており、調査会は今後、同省と協議のうえ、国際電気通信連合(ITU)を通じて北朝鮮当局に妨害電波の排除を申し入れる方針だ。

同省によると、妨害電波は29日午前5時28分から約45分間、神奈川県三浦市の三浦電波監視センターで確認された。拉致被害者などの名前や家族のメッセージを日本語で読み上げる番組が午前5時半から30分間放送されており、そこに雑音が混ざっていた。

しおかぜはこれまで英国の電波配信会社に委託して放送してきたが、総務省が今月、調査会に無線局免許を交付したため、26日に日本からの放送が始まった。

調査会の荒木和博代表は「日本国内からの送信は、調査会が日本政府から免許を受けて行っているものであり、これに妨害電波を流すのは主権侵害とも言える行為だ」と批判している。(読売)