かいふう

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日本文化の魅力、和の学校シンポジウム開催。

日本文化の魅力を考える「読売新聞『伝統芸』特別記念 和の学校シンポジウム〜いま伝統文化が面白い〜」(読売新聞社NPO法人和の学校主催)が30日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開かれた。

茶道裏千家家元の千宗室さんの講演やパネル討議に約1200人が耳を傾けた。

内山斉読売新聞グループ本社社長が「伝統芸は楽しく、奥深いということを心にとめていただければ幸い」とあいさつした後、千家元が基調講演。「茶の湯に触れると、日本のいろいろな文化に触れることができる」と、茶道の幅広い魅力を解説した。

パネル討議には歌舞伎俳優の坂田藤十郎さん、狂言師茂山千五郎さん、作家の林望さんが参加。語り部平野啓子さんを司会に語り合った。

歌舞伎の楽しみ方を尋ねられた藤十郎さんは「お客様と一緒に歌舞伎を作りたい。笑いたい時に笑って」とアドバイス。千五郎さんが「狂言を習う女性が増えている。大声を出すのでストレス解消になる」と話すと、林さんも「能のすり足はダイエットにもなる。けいこするうちに、見るのも楽しくなる」と続けた。

桐竹勘十郎さんらによる人形浄瑠璃文楽公演「義経千本桜 道行初音旅(みちゆきはつねのたび)」も行われ、参加者は伝統芸の魅力を堪能した。

横浜市の主婦、服部睦子さん(71)は「文楽は衣装がきれいで扇子を投げて受け取るシーンに感動した。パネル討議の出演者も豪華。伝統芸能や文化の広さを感じた」と満足した表情で感想を語っていた。(読売)