かいふう

近未来への展望や、如何に。

日本原子力研究開発機構、放射能汚染の不適切な事例を発表。

kaihuuinternet2007-08-31

日本原子力研究開発機構は31日、放射能汚染を見つけながら国や地元自治体に報告しないなどの不適切な事例が、1961年から今年7月までに計49件あったと発表した。

うち37件は原子炉等規制法などの法令に抵触する恐れがあり、事態を重く見た文部科学省は、現在も法令違反の状態が続いている同機構の原子力科学研究所(茨城県東海村)の臨界実験炉と臨界実験装置に対して使用停止命令を出した。

同機構によると、敷地外への影響や、安全性が損なわれる事例はなかったが、実験炉では燃料棒の入れ物を無認可のまま使用。臨界実験装置ではウラン燃料を一時保管する容器に10年間も長期保管していた。

旧動力炉・核燃料開発事業団(動燃)の放射性廃棄物貯蔵ピット(地下貯蔵施設)の不適切な管理が問題になった97年には、原子力科学研究所のピットでも13か所で、本来あってはならない水たまりが見つかったのに、国や茨城県には、その事実を隠していた。

施設別では、49件のうち34件が原子力科学研究所で、核燃料サイクル工学研究所(茨城県東海村)と大洗研究開発センター(同県大洗町)が6件ずつ。高崎量子応用研究所(群馬県高崎市)が2件、那珂核融合研究所(茨城県那珂市)が1件だった。(読売)