かいふう

近未来への展望や、如何に。

福田内閣発足。

kaihuuinternet2007-09-26

福田内閣は26日午前、皇居での天皇陛下による首相任命式と閣僚の認証式を済ませ、正式に発足した。

この後、初閣議を開き、参院与野党が逆転する中、重要な政策課題について野党との協議を誠実に行う姿勢を示すとともに、「政治とカネ」の問題で閣僚に説明責任を尽くすよう求めた首相談話を決定した。

安倍前首相の突然の辞意表明による自民党総裁選で臨時国会は12日から事実上中断していたが、10月1日に福田首相所信表明演説が行われる見通しだ。

内閣の基本方針を示す談話で、野党との協調を前面に打ち出すのは異例だ。談話では、政治とカネの問題に関して、「閣僚から襟を正すべく、問題を指摘された場合は説明責任を尽くす」と明記した。また、〈1〉年金記録漏れ問題の着実な解決〈2〉格差問題に対する具体的な対応〈3〉海上自衛隊の給油活動の継続――を重要な課題として掲げた。

町村官房長官閣議後の記者会見で、海自の給油活動を継続するためのテロ対策特別措置法に代わる新法案について、「きちんと与野党で合意できる案を考えていく」と述べ、民主党などとの調整を重視する考えを示した。

任命式や認証式に先立ち、福田首相は午前7時50分、東京・野沢の自宅から皇居へと向かった。首相は、「爽快(そうかい)、爽快。昨日よく寝たから。今日は、いろいろ行事があるので、しっかりやろうと、それだけです」と晴れやかな表情で意気込みを語り、警護官に囲まれて車に乗り込んだ。

一方、安倍前首相は午前8時過ぎ、モーニングを着て、入院先の東京・信濃町の慶応大学病院から皇居へ向かった。福田首相の任命式までは憲法71条の規定により安倍内閣職務執行内閣として国政を担当するため、乗り込んだ車は首相公用車。安倍氏の座った後部座席はレースのカーテンで覆われていた。

任命式と認証式は当初、25日に予定されていたが、衆参両院の首相指名が異なり、両院協議会などを経て、組閣が同日夜になったため、26日朝に先送りされた。任命式と認証式が組閣翌日になったのは海部内閣以来18年ぶり。(読売)