かいふう

近未来への展望や、如何に。

それ、デモエピ?「没後50年 ルオー大回顧展」、出光美術館。

kaihuuinternet2008-07-08

2008年6月14日(土)〜8月17日(日)
20世紀を代表するフランスの宗教画家、ジョルジュ・ルオー。重厚なマティエールと透明な輝きに包まれた神秘的な光の描写、深い精神性を湛えた彼の作品は、国や時代の違いを越えて多くの人々を魅了してきました。本展では、質・量ともに世界最大規模を誇る出光コレクションから、代表作である油彩連作「受難(パッション)」と版画連作「ミセレーレ」を中心に、厳選した約230点の作品によって、ルオーの画業の全貌を振り返ります。
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少年時に観た、「郊外のキリスト」の絵画は、印象深い。絵画名にある、道路で布教活動するキリストに、その骨太で直線ある描写と原色の色彩に圧倒されたのだろう。
それも先年、本物かどうかはわからぬが、この国の高層ビルのあるフロアで鑑賞できた。それも、この国に常時保管されてあるのだろうか。
今回、掲載の絵画「受難(パッション)」など、もう観る機会はないのではなかろうか。少なくとも自分にとって。
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この前後、ニュースでにぎわったのが、イタリア、フィレンツェの大聖堂の、例の落書き事件。学校の卒業研修旅行か何かの、当の女子学生の、学長共の謝罪旅行。
そこはそれ、泣く女子学生に応対した館長も女性。そして副市長の会見。現金での贖罪は、カトリックでは常識だから、と読んだことがあるので、やはり。でも、それさえも万国共通でしょう。
「災い転じて福となす」ではないけれど、市庁舎の尖塔、鐘を鳴らす、姉妹都市の恒例行事に転換してしまう、その機転に、信者としての彼らの信仰を見たような。
その日は、その鐘を鳴らす日だったのが、信仰に導かれての、和解への関係者の配慮でしょう。
この事件、TVニュースで、その事件現場、落書きだらけ、とはじめて知ったし、鐘を鳴らすのが、先の大戦の、女子学生が学校の所在地、その都市への爆撃、その被害者への慰霊鎮魂の響きだとも、併せて知りました。
それにしても、彼女の落書き、学校名ばかりか親友らの名まで加えるとは。

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後日、その枠にプレートを付けるような、ブログニュースを一瞥しましたが、カトリックではないので、それ以上はノーコメントとします。