かいふう

近未来への展望や、如何に。

選挙にかかわるアンケート調査/そして後日、拉致議連前会長の突然の死の報/そして後日、「高校無償化」へ、文科省へ「ご意見・ご要望」する/「国際議員連盟」総会が共同声明採択/政府主催で首相が決意/「知事の会」が要望書提出/田原発言は「放送倫理上問題あり」との見解/家族会と「救う会」が来日中の元書記と面会/家族会と「救う会」が「国民大集会」を開催/家族会が菅首相と面会/「欧州議会」が非難決議を採択/家族会と「救う会」が来日中の元工作員と面会/

救う会全国協議会が、選挙直前、与野党候補に[拉致事件]の対応策のアンケート調査をした。その回答を読んだ限りでは、この件に限定すれば、政権交代は無い方が、ともおもったが、それだけの選挙ではない。

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前の参院選だったか、家族会から立候補された方が居て、末端で係わった。それも暑い夏。夜8時迄の選挙運動制限時間に、衆も参もないだろう。最終日、応援者名追加分の添付のテープを積んで立て看板ごと車で駆け回った。その途中、学校でレンガ装の校舎、デザインも記憶に残った。なんと、今回の投票場が、その学校なのであった。参院選のその方は38万票獲得しても、落選であった。今回、参と衆の違いがあるにせよ、数分の一の票でも当選する候補者居るんでしょう。

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自公連立に楔を打ち込んだ民主党が、マニフェストをどれほど実現できるか、国民は固唾を呑んで見守るだろう。この感覚というは、国民を巻き込んでの発言、大洋を隔てた彼の国の新任大統領の『イエス,ウィ キャン』に似ている。雰囲気、空気が変わってくればいい。ただの机上の空論、その場しのぎの後任せ、では困るよな。それに社民辺りと連立となれば、こと[拉致事件]に関するなら、解決に距離が遠くなる感がするんだが。その代価に何を要求してくるやら。
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ここのアンテナにある、「阿比留瑠比さんのページ:イザ!」、からの引用。
山新内閣の布陣で気になったこと・拉致問題
2009/09/16 11:10 さきほど、首相官邸で行われた麻生太郎首相の最後のお別れ記者会見に出てきました。1年間弱の麻生氏の任期中、この人とあまり縁のなかった私は、一度も記者会見も街頭演説も直に見る機会がなかったので、間近でその模様を見るのはきょうが初めてでした。初めての日が最後の日だというのも皮肉な巡り合わせですが、それはともかく、麻生氏は「日本の未来は明るい」という言葉を「国民の皆さんへのメッセージとしたい」と述べていました。そうであってほしいと心から願うものであります。それは、閣僚の中に、二人も横田めぐみさんら拉致被害者の拉致実行犯で韓国で死刑判決を受けたシン・グァンス工作員の助命・釈放嘆願書に署名した人物がいたことです。二人とは、ご存じの通り菅直人国家戦略局担当相と千葉景子法相のことです。この問題に関しては2006年8月13日のエントリ「極めてまぬけな議員たちを忘れない」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/25194/)でも書いていますが、いやはやこういう日が現実に訪れるとは。民主党出身で、現在の参院議長である江田五月氏もこの署名を行っていますが、彼らはこうした高位・高官の職に就く前に、きちんと拉致被害者と家族にその非を詫びるべきだと素直に思うのです。拉致問題のかかわりでいうと、昨日は官邸を拉致被害者有本恵子さんの父、有本明弘さんが訪れました。官邸を離れる中山恭子首相補佐官拉致問題担当)にあいさつに来たものでした。長年、拉致問題で頑張ってきた中山氏は、現在は自民党参院議員でもあるので官邸を去るのは仕方がありませんが、民主党政権が今後、拉致問題にどう取り組むのかはとても関心があります。というわけで、本日は中山氏との会った後の有本氏と記者団のやりとりを紹介します。
《有本氏 中山さんが今日で終わりということで最後のお別れのあいさつをしてきた
記者 政権交代に関し拉致問題で中山氏とはどのような話をしたのか
有本氏 政権が代わっても長いつきあいで信頼関係は崩れないと思っている。連絡をとりあってやっていこうと思う。(中山氏も)同じような話をしていた
記者 民主党政権拉致問題にどのように対応してもらいたいか
有本氏 民主党政権になっても自民党政権でも、拉致されていることに関しては、救済せなあかんというのは日本国民の大多数の一致した認識だから、鳩山さんと言えども、この問題は無視していかれないのではないかと思う
記者 鳩山氏や新政権に要望することは
有本氏 私たちは新しい政権はマニフェスト通りにやっていくと思うので、そのことにはとやかく言わないが、私はこれ(拉致被害者帰国運動)を20年やっている。自社訪朝団が行った時点からお願いしてきたいきさつがある。だから、「なんちゅうことをやってくれたんやろな」という印象は、今でも鮮明に覚えている。分かりやすく言うと、(自社訪朝団に参加した)石井(一民主党副代表)さんが行って北朝鮮外交をやって金丸さんが行ったが、拉致の話は向こうに全然言っていなかった。私は当事者だった。訪朝する人は、向こうが要求している過去の償いの話を持っていった。そのとき拉致という声はなかったが、(恵子さんら)3人が暮らしているという手紙が来ていた。それすら向こうに提示をしなかった。石井さんはそれを「言った」というが、(北朝鮮側に)「何の証拠があるんだ」と言われて引っ込めたというようなことを取材では言っているようだが。引っ込めるなら、訪朝団も引っ込めるべきだった。行って話して帰ってきた。今なら大きく取り上げられるかもだが、20年前は週刊誌が土下座外交だと書いただけで終わった。だれも批判していない。そういう経験を踏んできて、20年間辛抱してきて、いままで運動をやってきた。それでも自民党では解決できなくて、今度政権が代わって民主党になった。
自民党よりも民主党のほうが、もうちょっとこの問題に関してはしっかりしてもらいたい。訪朝した金丸さんの子分や、小沢一郎さんは。そういう人が政権を担うんだから、責任を持って解決してほしいと私は思っている。(中略)小沢さん、石井さんが民主党の上位(の地位に)いるなら、責任を持って解決してもらいたい。こういうことを言うのは家族会の中で私1人だ。私は外務省にも言ってきた。問題を避けると大変なことになると。金日成がいるときに、この話をしていたら、もっといい方向に進んでいたと思うわ。過去の償いせよの話をしてんだから。小沢さんは金丸さんが行ったときの(自民党)幹事長で、外務省との会合の場にも小沢さんが出て行ったんやで。自社訪朝団のとき。死ぬまでこんな事続くのかなと思う。真実はやっぱり伝えてくれるのがメディアの仕事やで。そういうことを国民の方に知っていただきたいので、よろしくお願いします。》
民主党には、この有本さんの「期待」にぜひ、応えてほしいものだと思います。それにしても千葉氏が法相とはなあ。弁護士だから、というのはあるでしょうが、今回の法相ポストは、西松建設の違法献金事件での小沢氏公設秘書の捜査や、鳩山氏の故人・匿名献金捜査のあり方、行方に目を光らせることが期待されているところでしょうが…。それだけ、旧社会党系議員は小沢氏の信用を得ているということでしょうか。赤松広隆氏を閣僚に推薦したのも小沢氏だと聞いていますし。このほか、亀井静香氏の郵政問題・金融相、福島瑞穂氏の少子化男女共同参画担当相など、ウオッチしなければならない、何が飛び出すか分からない範囲があまりに広く、正直、手が回りそうにありません。弱りました。
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4日午前8時20分頃、自民党中川昭一元財務・金融相(56)が東京都世田谷区内の自宅2階ベッドの上でうつぶせの状態で動かなくなっているのを妻が発見、「体が冷たくなっている」と119番通報した。東京消防庁の救急隊員が現場に駆けつけたところ、すでに死亡していた。警視庁世田谷署では病死の可能性もあるとみて、死因や詳しい状況を調べている。(2009年10月4日読売)
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東京都世田谷区内の自宅で4日朝、遺体で発見された自民党中川昭一元財務・金融相(56)について、行政解剖の結果、循環器系に異常が発見されていたことがわかった。
同庁幹部などによると、4日午後に行われた行政解剖では、血管などの循環器系に数か所異常が発見されたほか、血液からは微量のアルコール成分が検出された。中川氏は、発見前日の3日も午前中からベッドに横になっており、妻が午後9時頃に帰宅した際は、ベッドの上で眠っていたという。中川氏が死亡していたベッドには嘔吐(おうと)した痕跡があったほか、自宅からは医師から処方された睡眠薬など数種類の薬が発見されている。(2009年10月5日読売)
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死因は、遺族によると、「急性心筋梗塞」。(読売)

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中川昭一さんが亡くなった。突然の悲報である。本日、すなわち10月4日、日曜、NHKテレビの「お昼ののど自慢」♪を聴いていた。そしたら、流れたのが、彼の死の報せである。身体をおもわず起こしたから、布団に横たわっていたんだ。信じられん。なぜか、今年三度目の選挙投票日でもあり、今回は制限時間ギリギリでもいいや、とアマチュアの登竜門の音楽番組で気分を癒していた、矢先である。先ず、思い出したのが、何度か行った拉致被害者救出の東京九段会館の、会場満員での、玄関前広場での、集会参集者たちへの、追加演説であった。日比谷公会堂なら、あの浅沼稲次郎刺殺事件現場の壇上、さして客席と高さが低い、その上で話す本人が、その日は九段会館玄関前広場で入場から締め出された参会者たちに再度話しをしてくれた。ほんの数メートル前にマイク片手に居た。これが国会議員なんだ。国民に直に解説する。訴えに反応してくれる。かなりの感受性は、親父さん譲りだな、と感じた。

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父親の中川一郎氏については、若い時忘年会で入った駅前の居酒屋チェーンで、彼が農水相時の色紙が目に留まり、顔に似ず繊細で、ああいう最期はニュースで知ったから、その後の元秘書との選挙戦の息子さん時代の記憶も加えていたし。世襲脈か、と問われれば、そうではない、とは言えない。しかし、人柄の良さが、政界入りから去年まで、まさに順風満帆で突っ走ってきた。休みたくとも、そうできなかったろう。そしてその間、敢えて先頭に立つ、拉致議連会長という労苦をも引き受けた。故にここ10年の、党の要職重責を担いつつの国内外の活躍を、悲しいかな回想すれば、この国の損失が、やがてわかろうというものだ。北海道で育まれた自然体と感受性は、首都の激務と所属党の危急で磨り減ってしまったのだろう。それが、美味しく嗜む酒をも過度にしたかも知れぬ。地元十勝はワインの産地でもある。当方、日頃行くコンビニで十勝バターロールも買う。今年以降のニュース写真は、もう還暦過ぎとおもわせるほどの表情の数々ではあった。そして本日、おもわぬ彼の享年を知り、愕然とした。復帰、再起は誰もがおもったはずだ。それなのに。その若さと意欲を、惜しむ。如何ほど口惜しいか。見届けたかったものも数あるだろうに。そのひとつ、拉致被害者の方々の帰国、それを彼と共に喜びたかった。自分より若い人を先に、見送るは、辛いものだ。慎んで哀悼の意を添えます。 合掌

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経口薬とアルコールの、同時使用は、おそろしい。負の相乗効果が発現される、とおもわれる。その服薬量とか、アルコール濃度にも依るだろうが、それが疲労困憊しての心肺機能の低下、及び肝臓の解毒作用の遅滞を併発していたなら、条件は最悪であろう。国際会議での失態、その原因を身体で知ったはずなのに、どうして、今度も似たような状況になったのだろうか。たしかに、今度は海外での執務ではなく居宅、投薬も医師の処方箋である。しかし、要は、危険な薬物と、アルコールに弱い体質の、両方の同時使用の落とし穴だ。向精神薬は専門家が判断の代物。種類も多々あり、患者個人の体質で効果も異なるはず。担当医師はまさか、その間アルコール摂取はない、とおもうだろう。本人も診察で否定の返答しても、ひとり自宅居室で夜がくれば、つい、もあるや知れぬ。数日間の空白が、彼をして展望できぬ虚脱感と、そして孤立の絶望感を錯覚させたんではないか。地元選挙区の後援会の道民、次期も擁立をもう少し彼に早く伝えていてさえすれば。そして彼も、都心でのその間、特に最期の一日、せめて、投薬かアルコールの、どちらかひとつでも口にしなければ。党下野の転落、そして期待にそぐわぬ落選。複数の苦慮の中、未だ届かぬ地元道民の次期応援の確約の声。夜の大都会の灯りの無い高層のビルとビルとの谷間に架かった一本のロープ。それをひとり、向こうのビル屋上まで綱渡りする曲芸師。そんな怖い夢を見るよりか、睡眠薬で夢を見ずにと、それを手にしたのか。半日の違いだ。意思の疎通だ。

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『その半日を、では電話で顔が見えぬから、彼を笑わせて、時間をつないでくださいよ』と、もし依頼されたら。そうしなければ彼死にますよ、と知ってたら。電話口で、『これも冗句ですけど、ぼくは、あなたと同じく世界に知れわたった、しかし冗句家(ジョーカー)です』『ぼくの冗句(ジョーク)であなたが笑うなら、半日、睡眠薬もアルコールも無しにしましょう』

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ぼくは、笑いの効用、を信じる者のひとりだ。ここでも、それを取り上げた記憶がある。
だから、そのピンチヒッターとして、お声が掛かったなら、今回初当番で、こちらがその重責に耐えられるか疑問でも、それをチャレンジしたやも知れぬ。こちらも、かなりの感受性なんだ。

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ネタ、あります。大平元首相『アー、ウー。ですから、エー』。同じくクリスチャンで、許してくれるでしょう。橋本元首相『いわゆる日本経済の先行きについては、訪米した際も。向こうの商務長官から、のど元にいきなり竹刀を突きつけられまして。市内でもありますから何もしないでくれ、髪のポマードにも触れた訳でもなく、そのように弟ベッタリでもないので、国民皆様の意向に添って』三田キャンパス近くの泉岳寺行きましたから、許してくれるでしょう。福田元首相『たしかに、わたしも洞爺湖サミット会見の時ですね。正面から、大統領の記者側でない方の目、あれ、ウィンクってゆうんですか。見てます』同じく北海道で、許してくれるでしょう。 

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開けた等身大の窓は、霧雨である。通夜で開けた、もはや午後である。失うには未だ若い人であった。奥さん、出棺には、あの時のように、も一度声掛けてくださいよ。
「いょっ、日本一 !!」
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 「高校無償化」へ、文科省へ「ご意見・ご要望」する。
「1977年11月15日、新潟において、横田めぐみさんが拉致され、連れ去られてから、すでに31年経過し、来月には更に年を加えようとしています。当時彼女は、この国の義務教育の、前期中等教育の初年度たる中学初年度、一年生でありました。また中等教育の初年度の学業半ばでの被義務教育者の女生徒でもありました。拉致を認めたその国は、その後めぐみさんを、偽遺骨で回答し、彼女は帰国をしていません。その間、すなわちそれは、めぐみさんは母国での前期中等教育を未だ終えず、続く後期中等教育をも奪われた、その事でもあります。それらの事実に鑑み、同じ前期中等教育を越えて、後期中等教育たる朝鮮学校に、支援金を支給する案件は、更なる厳格な審査対象として検討されるべきでしょう、とおもわれます。拉致した国、国交正常化していないその国の国会議員が、6名ほど、この国に居るという、現状において、拉致問題の進展も対話もないにもかかわらず、過去の米だ金だの応答を踏まえても、朝鮮学校をも含むは、血税の納税者たる国民の総意とは、おもえません。熟慮の上にも、拉致被害者家族への配慮を加えるならば、適切なる対応が如何なるものか、ご判断いただけるものと、おもいます。すなわち、ここは敢えて、朝鮮学校の分は凍結、をもって、横田めぐみさんが帰国を喚起する、方策が望ましい、と考える次第です31年にも及ぶ拉致による前期中等教育未修了生徒の生存帰国を無視して、なんで後期中等教育の支援金対象に拉致に係わる国の学校への援助が許可されてよいものでしょうか」   海風

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東京韓国学校(児童生徒数約1100人)は、在日韓国人子弟の教育機関として昭和29年に開校。朝鮮学校と同じ「各種学校」の扱いだが、今年から始まった高校授業料無償化の対象となっている。関東では唯一の韓国学校で、本来の民族教育に加えて、大学受験や日、英、韓の語学教育に力を入れており、現在は日本に駐在する企業や公務員らの子弟が圧倒的に多い。北朝鮮朝鮮総連在日本朝鮮人総連合会)の支援を受ける朝鮮学校は、1970年代には全国で約160校(初、中、高級学校)、児童生徒数も4万人を超えていたが、金日成金正日父子を賛美する偏向した教育内容に加えて、日本人拉致事件の発覚などにより、現在は73校、約8300人にまで激減した。

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朝鮮学校への無償化適用をめぐる政府の決定が今月中にも見込まれ、論議が山場を迎える中、朝鮮学校の元男性教諭が学校の実態を告発し、無償化適用に反対する手記を脱北者問題に取り組む民間団体に寄せた。手記で、元教諭は「朝鮮学校金正日総書記父子の『忠実な戦士』を養成する場だ」と批判。日本社会に対し、「朝鮮総連の運動に惑わされず、実態を認識してほしい」と訴えている。(桜井紀雄)
闘争 元教諭は現在70代。40年間、朝鮮学校で教壇に立ち続けて退職したが、朝鮮学校無償化問題が論議を呼ぶ中、「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(守る会、三浦小太郎代表)の機関誌に「この問題を自分にとって最後の闘争だと思っている」と手記を寄せた。手記によると、元教諭が朝鮮学校の教員になったのは1960年代だが、当初はそれほどの思想教育はなかったという。それが間もなく、教室に掲げられた豊臣秀吉朝鮮出兵に勝利した李舜臣ら朝鮮の英雄の肖像画が取り外され、故金日成主席と一族の「歴史」を生徒に教えるようになり、「学校が金日成絶対化の場と化した」。故金主席をたたえる歌から始まり、主席の幼少期の歴史の暗唱、その肖像画を早朝、磨くことが生徒に強要された。「熱誠班」と呼ぶエリートクラスを総連から派遣された指導員が直接教え、朝鮮大学校に進学した後、「少なくない者が工作員となり、日本人拉致に直接手を貸した」という。
本音 「総連は敵地で戦う部隊だからスイカにならなくては。中身だけが真っ赤(金日成主義者)であればいい」との言葉も耳にした。「自殺者が出るほど」の思想教育の一方、生徒数は減少の一途で、総連現職幹部や教員が子供を日本の学校に転校させたり、韓国籍に変えるケースも現れた。無償化問題が浮上すると、学校側は本来「秘密事項」だった韓国籍の生徒数について、半数が韓国籍であることを公表。北朝鮮教育機関ではなく、韓国籍も通う「中立的な民族学校だ」との論理を展開し始めたという。無償化を獲得しやすいと踏んだからだ。一方で無償化をめぐり、橋下徹大阪府知事が「朝鮮民族が悪いのではなく、北朝鮮という不法国家が問題。ドイツ民族とナチスの関係と同じだ」と発言したことに「知事は本当のことを話した。胸がすく思いだ」と本音を漏らす総連末端の幹部や保護者もいたという。
脅迫 元教諭は「同胞の心から離れた教育、時代に逆行する『総連の学校』は再生しようがない」と批判。総連の無償化獲得運動に「なりふり構わず暴走するのは自信のなさと危機感からくる」と指摘する。さらに無償化が適用された外国人学校31校に韓国系高校も含まれる点を挙げ、朝鮮学校を除外することは「自国民を拉致され、主権を脅かされた日本が主権を行使することで、民族差別ではない」と断言する。守る会は5日、元教諭の記者会見を設定していたが、直前になって「どうにもならない立場に追い込まれた」と連絡があり