かいふう

近未来への展望や、如何に。

あるある説得

 主の、彼らの威光を誇示するは、何故か。

彼は突如、面前に出現した。

私は、今まで、正装せる彼の生身を、肉眼で直視は無かったので。驚いた。

彼は「こんにちは。」と挨拶し、私は無言で、すれ違った。その間、わずか数秒。

彼は、私の襟の小さなブルーリボンを見たはずだ。

ひとり、居室にて。あの彼が、何故。私の面前に居たのだろう、と思案した。

わたしの近辺に、母子家庭が居る、を知ってる。彼らを訪ねてのことだろうか。

彼女ら、彼が仕える教会の、信徒であっても何ら不思議はない。

地域近隣に在るは、プロテスタント系だし。

一度でも、サン・ピエトロ広場に行った者なら。正装せる彼を見て。対面して、頭を垂れて、挨拶を交わすだろう。また、その服装から、位階を判別し、応対するだろう。

彼らの信徒なら、それは日常であり、自ら棄教せぬ限り。もしくは、破門されぬ限り。

主の栄光と祝福を得る為の、親しい礼儀であり、敬愛なのだろうから。

このような丁寧な言い回しは、[共同訳]を持ってるが故の、対応である。

私が驚いたは、彼が髪が黒く眼も黒く、日本人だと判断したから。

そして、何よりも畏れるは。そこに在った彼が目的。よもや、還暦をとうに過ぎ。未だ、例えば「ファティマ第三の秘密」を。その更新、ならば。毒吐く爺に困惑してる。