かいふう

近未来への展望や、如何に。

あるある説得

やはり、「イチロー」の引退記者会見、観てしまった。

それは、見た、でもなく。視た、でもない訳です。見たは、彼の打走守のマルチタレントを、球場という彼の職場で。試合を重ねる度に、発見するのでした。

視たは、彼がバッターボックスに立つ毎に、そのバットを天空に向けて、しばし時間をストップさせて。対戦投手を睨み、スタープレイヤーを表現し。勝負事である旨を、入場者観衆に、世界に発信するマスコミ等に、そしてそれを受信視聴の多くの野球ファンにアピールする。彼は、その数秒を手中に納め。我われファンをして、まさに。その凝視の対象に相応しい選手でした。フェアが有ってのファインプレー。前人未踏の記録を更新し続けた、疲れをみせないスポーツマンシップ

そして、迎えた記者会見。彼だけが主演の、独壇場ですよ。

私は、ネットでの観客のひとりでしたが。数十センチの先のPC画面で、まるで少年のように。しかし、発言はしばし考えての大人の気配り。出会えた恩師のキャラクターから。良き伴侶の手作りの数千個に及ぶおにぎり。そして、長寿の愛犬の話題まで。

誰が、「イチロー」をつくったか。

私も説得されました。そのひとりです。ありがとう。