首里城炎上
夜の漆黒に浮かび上がる火焔の大きな、炭と化す骨組み。それを見る那覇市民の彼ら。
拠り所の象徴が、眼前で焼け落ちるを見るは、その沈痛と落胆は。お察しするに、忍びない。
空虚感が、占めた。
歴史は、脈々と生きているはずなんだけれど。一瞬停止した。
天空に続くだろう、この今帰仁城の登る回廊は、きっと何処かに、出発点がある。
それが、首里城辺り。
そういう想像を掻き立てるのが。琉球であり、沖縄なんだ。
それが、闇夜に紛れて。消えていく。
この奇妙な解放感は何だろう。思考停止していい、というお達しなのか。
休んでいい、と肩から力を抜いた。暫し待て、と。
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沖縄戦時の軍司令官、牛島満陸軍大将の墓地は、埼玉県さいたま市内「青葉園」にあります。サイト内、園内空撮は、ドローン。BGMは、「タイム トゥ セイ グッバイ」♫