イエス
69 ペテロは外で中庭にすわっていた。するとひとりの女中が彼のところにきて、「あなたもあのガリラヤ人イエスと一緒だった」と言った。
70 するとペテロは、みんなの前でそれを打ち消して言った、「あなたが何を言っているのか、わからない」。
71 そう言って入口の方に出て行くと、ほかの女中が彼を見て、そこにいる人々にむかって、「この人はナザレ人イエスと一緒だった」と言った。
72 そこで彼は再びそれを打ち消して、「そんな人は知らない」と誓って言った。
73 しばらくして、そこに立っていた人々が近寄ってきて、ペテロに言った、「確かにあなたも彼らの仲間だ。言葉づかいであなたのことがわかる」。
74 彼は「その人のことは何も知らない」と言って、激しく誓いはじめた。するとすぐ鶏が鳴いた。
75 ペテロは「鶏が鳴く前に、三度わたしを知らないと言うであろう」と言われたイエスの言葉を思い出し、外に出て激しく泣いた。
マタイによる福音書第二十六章６９～７５
義務教育の少女の凍結遺体は、伝説足りうるか。その２
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植村直己が発見された。それは、未だ聞いていない。聞こえてこない。
従って。「植村伝説」は生きている。
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それで。当該少女は、２月１３日に発見された。
ここが、引っ掛かる。翌日は、バレンタインデイでしょう。
それは、例えば。無念や、残念が。特定の宗派の信徒に口上される。それを、越えて広く巷間に流布。使用されるに至った。咎めを受けない、普通化された。
その日が、商用化され、特定の商品が消費されても。構わない。
原料カカオが、好評は。その収穫に従事する、貧困児童の労働収入に寄与。それが、常識で定着したが故に、他ならぬ。
それで。当該少女は、その日。２月１４日に、意識して。
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伝説化したがってる。
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それが、未だ棄教してない、クリスチャンの証。そう、思ってる訳。
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私は、自己が。十代後半まで、どうにか。
ハイティーンに、ワクワク、ドキドキ、ソワソワ。それを、経験、体験した。
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然るに、当該少女は、それらを、感受し、知覚し、理解に未到で、逝かされた。と、思う。
希望を持って、喜んだり、嬉しい。それらを受け止めるを、備えていながら。
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私は、 ネタばれ、でも。アーメンまで、持って行かねばならぬ。
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家出した日。教会の灯りを探して。せめて、日没までに。
人家でもよかった。温かければ、スープでもコーヒーでも。
暖炉が薪が欠けても。中古のちいさなストーブでもあれば。
或いは、白い降雪に埋もれる前に。誰かが発見してくれるかな。
十代前半の少女が想うなんて。
絶望が闇に歩いて凍土を彷徨するは、せいぜい、それぐらいではないか。
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老者の体温が吐息で、その氷結を溶かすに。
何年かかるか、知らぬ。
アーメン、を先延ばす。
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ネタばれ、対でに。もうひとつ、バラそう。
『おい、そこの婆さん。』
『還暦過ぎて。もはや、半世紀以上。あの時は、ごっこで済んだが。』
『爺さんは、恐い。北の大地の修道院に入る訳でもなく。旦那と無事銀婚式を過ぎて。白銀も忘れたくせに。怪談のムジナ女よろしく。アンネの日は、問うの昔。お歯黒塗る手間省き、人妻椿目線。』
『既に、怪談そのものでしょ。』『爺さん、会うの恐い。』
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○○○臭い（芝居する）婆あ
盲目の真似する目明き婆あ
路上駐車違反してまでもか蔑視するだけ婆あ
ノンカトリックがペテロ擬似体験
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どうぞ、二度と。還暦過ぎの老爺を、怪談に合わせないでください。
アーメン
