「4 すると今度は、赤い馬が出てきた。そして、それに乗っている者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。」
ヨハネの黙示録第六章4
『うれし涙』と、「悔し涙」との、その相違。
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フラッシュバックするは、過去だ。
『』と、「」との、その相違。
時折、回送電車を見掛ける。
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再掲。私の手元に、音楽の父即ちバッハのCD「マタイ受難曲」♫がある。
複数回の転居により、どの段ボールの箱の中やら。
その解説には、上演の際。コンサートホールが外では、既にナチの軍靴の靴音が聞こえてきた。そんな状況下、聴衆はそれでも、「マタイ受難曲」♫を聴くために来場。
やがて、佳境に至り。録音には、シクシク泣く聴衆の実況が入る。
ナチ党員『ハイル、ヒットラー。』
時既に遅し。諦念が為、悲愴な群衆の返答や。
音楽のチカラ。その教父たる巨匠が楽曲をもってしても。
会場外には、悪魔に魅入られた輩どもが、占領侵入して来た。
鉄兜と武器を携えて。
これから起こるであろう、際限ない不安と。偏見ある殺戮を予感させて。
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その同じCDを、もう一度聴こうとは思わない。
そんなヒマがあるなら。他に、すぐすべき事があるはずだ。
彼らと同じ「悔し涙」を流してはならない。
同じ轍を踏んではならない。
歴史とはそういうものだ。斯くあるべし。
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私は、若手が作曲の「ヨハネ受難曲」♫も聴いた。
2001年、「9.11」以降を、現代史と呼ぶなら。
その作品は、近代だろうか。いずれにしろ。既にある受難曲は、もういい。
ならば、「3.11」に「ヨハネ受難曲」♫を当てはめようか。
それもいいだろう。私的に、既に訪ねてある。
だが、しかし。
今、我われが眼前に見るは、紛れも無く。かって、ヨーロッパで流された。
「マタイ受難曲」♫」の方ではないか。
その似た様な状況が、ヒタヒタと迫って来てるのではなかろうか。
此度は、東シナ海辺りらしい。