絵のないマンガ その8
1.『奇矯するのか、ミゲル。』四人のひとりは言った。
お主は、何を聴いたというのだ。誰からか。
その者は、何処の国の言葉を口に出したというのだ。
2.『帰郷するのか、ミゲル。』四人のもうひとりは言った。
お主は、誰を見たというのだ。何処でか。
あの者たちがひとり、お主が母に描くも似ていたというか。
3.『棄教するのか、ミゲル。』四人の更にもうひとりは言った。
我らを送り出した殿が、そのような事するまい。たかが硝石と交換等と。
4.『逃げるか、ミゲル。』余人の彼が言った。
わたしはノンカソリックだから、云える。
奴隷として売られたが、大和撫子らであっても。
思い出すは桔梗が名の少女を。
夢々、口頭試問も逆さ磔。汝が三兄弟を信ずるなかれ。
『絵のないマンガに踏絵は要らぬ。』
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世に。教科書と、参考書とは、違う。
白樺。もとへ、然らば。何が教科書で、どれが参考書なのか。
検定が権威、準拠の認定。誰が、何時、定めたのであろうか。
はなはだ、不確実、おぼつかない。
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それで。例えば、学会を意識してか。それに所属をよくする者は、己が著作の末尾に、
<参考文献>なる表示で、系譜の本を、記載する。
それとて。読了を、誇示か。
オリンピックを目指す、明日をも知れぬアスリートが。何処そこのマラソン大会参加で、完走しました。その類なら、裾野に無数にいる。
老化防止、介護保険は払っても。消費する側には、延命でもってその日を遅らせたい。
殊勝な心掛けだ。それだけで、マラソン優勝は度外視。大会数積算で、ギネス目指す目標も、浮かんで来るやも知れぬ。
小林秀雄ではないが、「様々なる意匠」ですか。
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それで、私は。教科書検定する者でなく。学会なる者でもなく。
あくまで。雑学移動の在野の者として。
参考が雑多。それらを、再掲して。対誤解答とします。
<参考> 「キリストは信じても、クリスチャンは信じるな。」遠藤周作
「世界は美しい。」第二次世界大戦時、ユダヤ人強制収容所のされし者のひとり。狐狸庵こと遠藤周作が引用。
「キリシタン大名」某点字講習にて。修了後、参加者に配布された点訳対象本に記載が一冊。紅一点ならぬ、白一点が私が為に選択されたと思しき書名。
当時、利用頻度。並びに、貸出効率と使用具合からして。聴覚テープの方が、有効度が高い、と勝手に判断。点訳作業には結果、不参加。
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