かいふう

近未来への展望や、如何に。

{排出ガス}はどこへ。番外編.その2

ロサンゼルス=古沢由紀子】米カリフォルニア州アーノルド・シュワルツェネッガー知事は27日、地球温暖化対策のため、全米の州では初めて、製油所や工場などの温室効果ガス排出量に上限を設ける法案に署名した。

他州の追随も見込まれており、温暖化対策に消極的なブッシュ政権への圧力となりそうだ。

署名にあたって開かれた式典では、「知事とカリフォルニア州民が、地球環境を守る主導的な役割を果たすことを賞賛します」という小泉前首相のメッセージが読み上げられた。式典にはブレア英首相も衛星中継で参加、ニューヨーク州のパタキ知事も出席するなど、シュワルツェネッガー知事がブッシュ政権の「頭越し」に外国や他州の支持を取り付けた形となった。

成立した新法は、州内の発電所や製油所、セメント工場などに温室効果ガス排出量の上限を設定。2020年までに現在の排出量の25%を削減し、1990年の水準に戻すことを目指している。

カリフォルニア州は、環境問題に関心の高い住民が多い。11月に再選を目指す同知事はブッシュ大統領に距離を置く一方、地球温暖化対策に力を入れている。(2006年9月28日読売新聞)