かいふう

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kaihuuinternet2006-12-26

【ワシントン=五十嵐文】米国で初のイスラム教徒の下院議員となる民主党のキース・エリソン氏が、来年1月4日の新議会発足の際、イスラム教の聖典コーランを使用して宣誓すると表明し、保守派の一部から反発を招いている。

エリソン氏のコーランによる宣誓に反対を表明したのは、共和党バージル・グード下院議員。バージニア州の選挙区の支持者に対し、中東からの移民規制を強化し、「アメリカ合衆国の伝統的な価値観や信念を守る」ことが必要だとの電子メールを送った。

下院本会議場で行われる正式な宣誓式では、議員は右手を挙げて宣誓するだけで、キリスト教の聖書などの使用は一切、義務づけられていない。この式の後、写真撮影のため、各議員が下院議長らと個別に行う形式的な宣誓では、多くの議員が聖書に片手を置きながらポーズをとるのが恒例化しており、エリソン氏はその際にコーランを使用すると語っている。

同氏は米国生まれで、キリスト教からイスラム教に宗旨替えした。グード議員の批判については、「いかなる書物を使用するにしても、米国憲法を支持するために宣誓することに変わりはない」と一蹴(いっしゅう)している。

上院では1997年に末日聖徒イエス・キリスト教会モルモン教会)のゴードン・スミス上院議員が、キリスト教の聖書を含む同教会の聖典で宣誓した例がある。1825年に就任したアダムズ大統領は聖書の代わりに法典を使用。1901年に就任したルーズベルト大統領は、聖書など、一切の書物を使用しなかった。(2006年12月26日読売新聞)
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こういうニュースは、アメリカ合衆国の広さと懐の深さ、というものを試される出来事だ。フランク・キャプラの劇映画「スミス都へ行く」、「素晴らしき哉、人生!」(イッツア ワンダフルライフ!)の良き懐かしきアメリカ、に収まるか、どうなることやら。