かいふう

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光市母子殺人事件、差し戻し控訴審の第4回公判。

kaihuuinternet2007-06-28

山口県光市の母子殺害事件で殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元会社員(26)(犯行時18歳)の差し戻し控訴審で、集中審理最終日の28日、遺族の会社員本村洋さん(31)が公判終了後、広島市内で記者会見し、「聞くに堪えない3日間だった。死者への尊厳の気持ちもない」と憤った。

3日間の審理では、元会社員はこれまで認めていた殺意や犯行状況をことごとく覆しており、本村さんは時折、涙を浮かべた。

元会社員は「この法廷で話したことがすべてです」と述べたが、「今までの7年を全く無駄にする発言は許しがたい」と怒りと悔しさをにじませた。妻の弥生さん(当時23歳)に、自殺した実母を重ね、甘えたかったという新たな主張には、「人を殺した理由に自分の母親の死を使っている。言ってる内容は支離滅裂で合理性がない」とした。

またこの日、元会社員が退廷する際に初めて目が合ったといい、「鋭い目でにらみつけられた。今日ほど憤りを感じたことはない」と語気を強めた。

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この日の第4回公判では、心理鑑定人への証人尋問が行われた。7月24〜26日にも集中審理があり、精神鑑定人の証人尋問などが行われる。(読売)