かいふう

近未来への展望や、如何に。

明日、拉致問題をモチーフとした創作オペラを初演する。

kaihuuinternet2007-09-08

大阪中央病院長などを務めた医師、正岡昭さん(77)=兵庫県西宮市=が北朝鮮による日本人拉致問題をモチーフとしたオペラ「祖国」(全3幕)を完成させた。70歳を過ぎてから音大で聴講生として学んだ正岡さん。9日午後3時から吹田市泉町のメイシアターで自らタクトを振って初演する。医師、弁護士をはじめ正岡さんの音楽仲間や関西歌劇団所属の歌手、プロの奏者ら約60人が出演する。【田原由紀雄】

「祖国」は日本海沿いの小都市でとらえられ北朝鮮へ拉致されるなど曽我ひとみさんを思わせるヒロインしのぶと、曽我さんの夫ジェンキンスさんを思わせる白人の米脱走兵が登場する。さらに黒人の米脱走兵とその求愛を断る北朝鮮の愛国少女ら、別の男女2組の物語が交錯する。

正岡さんの専門は呼吸器外科。大阪大医学部で学び、同大交響楽団の指揮者としても活躍した。40代のころ、オペラの公演も手がけたが80年、名古屋市立大教授に就任してからは多忙で音楽から遠ざかった。退職を機に5年前から音楽活動を再開。大阪音大の聴講生として和声学、管弦楽法を学び、一昨年、第一作のオペラ「信玄」を発表した。

「曽我さんらの人生はオペラ、カルメンのように劇的。多彩な登場人物を通して祖国とは何かを問い直したい」と2作目のモチーフに拉致問題を選んだ。2年がかりで台本と作曲を仕上げ、阪上和夫大阪音大教授(声楽)の指導を受け、公演にこぎつけた。

しのぶが拉致される船の船倉で力強く歌うアリア「勇気と力を」など聴かせどころも多い。正岡さんは「若い時から演劇も大好きで、台本、作曲とも一人で手がけるオペラの創作が夢でした。自由な時間ができ、夢がかなってうれしい」と話している。

1500円。問い合わせは上演実行委員会事務局(072・673・3684)。毎日新聞 2007年9月7日
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
掲載は、上演会場の吹田市泉町のメイシアター
どうぞ、近隣の方々、お誘いの上、ご来場ください。
曽我ひとみさんが看護士なのにも、医師でもある正岡昭さんは義憤と創作意欲をかきたてられたに違いありません。
それにしても、御歳77にして舞台にて指揮も取る。その情熱に打たれました。