かいふう

近未来への展望や、如何に。

この国の形とは。

日の丸

謹賀新年。JR東日本の記念年に便乗して、久方振りに旅に出た昨年。恩師の故郷を、高齢にして初めて訪ね、かつある使命感をも抱き、遠出した。それで、山形から。
米沢駅降りて、バスロータリーの停車場の長方形の時刻表を、やや腰をかがめて見てたら。突然若い女子高生らしき娘が、私の左頬に彼女の右頬を寄せて来た。触れはしない。それにドギマギしながら。見ている表を指して。右と左の路線循環を指先で円を描いて見せた。次の瞬間、若い娘の熱い血潮の頬は、もう爺さんの正面向いた視覚から、外れていた。
若い娘の好奇心だろうが。歓迎されてると、爺は思った。
初めての泊まりは、山形市内。駅から徒歩のホテル。指定の部屋は、窓の下にバス通りの向こう沿い。体育館と校舎、ミッションの高校である。その隣並びが市立の中学校らしい。
翌朝、カーテンを開け、祈った後。窓開けて、見下ろしたら、自分の高校生時代を想い出した。早く来た、あの男子は、僕じゃないか。
その部屋には、ホテル側の配慮なのか、偶然なのか。
形故、様々な形容を、日本という名詞に冠して、数えてみるべきなのか。