かいふう

近未来への展望や、如何に。

主日

 

 「真理はなんじを自由にする。」

お気に入り、というより。時々、おもう。昔々、奈良の古都は明日香駅に降り立った。ひとり旅である。駅前の観光案内所から。チャリンコを借りて、村内とその周辺をゆったり走る、田園の中。細い舗装道路を行くと。見えたは、橘寺。そう、聖徳太子の生母所縁の史跡。

隣国で、TV番組「ルーツ」が放送は、何時のことやら。私も、倣った訳だ。進めると、

「来たわよ。」という女の声が、耳に入った、気がした。

拝観料とは、遥か彼方から来た旅人が、千年の時を越えて。遠く尋ねて来た、その間。

手入れをし、待っていた。その忍耐の御もてなし。

本堂の裏手、鉄柵網で囲った静かな池の水面に、桃色の水蓮が咲いていた。

敷地内奥には、七重塔の跡石があり、戻って中央には、石柱が立っている。

その刻んだ表字には、「日清戦役出征」とある。

そこを尋ねたは、還暦前であった。今では、借りたチャリンコの番をしていたお婆さんと同じ。

それで、この歳にもなって。誤解されるのだけは、お断り。

クリスチャンであろうと。大和なでしこのお祝いの日、に変わりはない。

この翌日、駅前でお婆さんにチャリンコを返し。電車に乗って、降りた駅から、岡寺へ。その途上坂道で、目線の高さの畑の縁に数基並んだ墓石。そのひとつに、戦艦大和乗組み、を見たは。確かな記憶。

何と、前日泊まった、その民宿の表札と、同じ名字。

よって。この新ブログ。日本人が発明の「ひらがな」をもって。新元号を迎えんと、欲す。各々方、よろしく。