かいふう

近未来への展望や、如何に。

ある日

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世界貿易センター

「統治なければ、課税なし。」

働くまでは、気にしなかった。初めて給料なるものを手にして。なるほど、労働の代価としての、賃金だと。炎天下で腰曲げて、額に汗流して。あるいは、地下道で酸欠を恐れて、胸に冷汗留めて。そうやって、やっとこさ納めた血税が、チューチュー吸血されている。それらをニュースやうわさで耳にして。それが、真実として暴かれた時の。

怒りといったらない。

かって、船団を組んで。遥かな大海の向こう。開拓者精神にとんだひとつの集団が。暴風雨や海面下の潮流に行方を阻まれながらも。移住乗員の半数を失いながらも。未知の大陸で、結束して生活を始めた。払った犠牲の大きさと、重い哀しみに耐えて。

故に、冒頭のフレーズが、生きてくる。

それが、高校の世界史の教科書のあるページに、「ボストン茶会事件」と太字で印字されて、広くあまねく周知されるは。国境を越えて。共通の基本常識として、理解され認識されたからに他ならない。謀略ある搾取には、断固とした抵抗あるのみだ。

そして勝ち取った独立。

そういう歴史に誇りがあればこそ。数百年を経て。その建国の子孫たちが、類似する情況に遭遇すれば。その弁論の矛先を、たとえ自国の大統領であろうと。デモの為に集会し、意見を陳情するお国柄である。しかし、数年も職務に没頭すれば。うれしい誤算の大化けがあっても。なんら不思議でない。現に、その彼は、今や、国論を二分するほどに。支持されてもいる。

その当時のその大海。それとは違うもうひとつの大海。それを挟んで在る、同盟国のフレンドシップ。

それを爽やかに受け止めて。

爺婆が多くなったこの国で。

「付き合いなく婆、もとへ。なくば、貸借なし。」

スローガンは、これで行こう。と思う。