水潜艦「伊改ヱマオ」抵抗す。第一回「乗組員募集」
少年時、何故か。『水潜艦』と呼んでた。後年、テレビ、ブラウン管の14インチモノクロ画面で、大津島辺りの劇映画を視て。私の誤りに気付いた。ガキだから許されもしようが。もの心付けば。それは、「恥」の対象になる。
それで、今度は。60過ぎの老人が、「潜水艦」は使えない。いわゆる、戦無派。
乗組員を募らねば。それで、新世紀に相応しく。各国から、呼ぼう。
先ず、チベット人。そしてウイグル人。更に、モンゴル人。察しが付くは、そう、彼の事。
少年は、十代。ハイか、ロウか。父親が、雷魚を飼ってた。変だな。彼は、陸の人だから。もしかしたら、子供が『水潜艦』と呼んでた、を聞いて。セットにしたのかも。しかし、そこまで気が利く人だったろうか。
彼は、戦中派だったので。恥を知ってた故。
従って、ここで緊急時、干潮は、「雷魚、発射!」と云う。事にしよう。
水潜艦が乗り組みであるからして。それぞれ、水曹と呼ぶ。
なお、表題は、来年の正月に、皆で焼き餅を食する、縁起担ぎである。
復調「総員、敬礼!」
補欠員「このテンション、マンションに住めない。」
総員「休め。わかんないか。艦内だ。」