埼玉県熊谷市で6人が殺害された事件で、東京高裁が一審の死刑判決を破棄した5日、遺族の男性(46)が記者会見した。無念の表情で「これまでの日々がゼロに戻った」と述べ、「納得がいかない。怒りしかない」と唇をかみしめた。
熊谷6人殺害、二審は無期懲役 ペルー人被告「心神耗弱」―一審死刑破棄
男性は妻の加藤美和子さん=当時(41)=と小学生の娘2人を失った。裁判は欠かさず傍聴し、被害者参加制度を利用し控訴審にも参加した。検察官側の席で判決を聞いたが、主文の内容に「裁判と法律は何のためにあるのか」と怒りがこみ上げ、思わず裁判長をにらみ付けたという。
「どれだけ遺族が深い傷を負ったか、少しも分かっていない。同じ立場に立ったらどう思うのか」と、語気を強めた男性。妻らへの思いを聞かれると、「何と報告していいのか。一審判決は区切りになったが、ゼロに戻った」と肩を落とし、「またあのつらい日々を歩むと思うと、生きる気力がなくなった」と声を詰まらせた。
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この高裁判決は、承服できない。この判例がつくられると。その後が恐ろしい。
当然、検察側は上告するだろう。
永山基準なるもの。その後、池田小殺傷事件。そして、秋葉原殺傷事件と。
被害者数を増していった。