対コロナ禍下。
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「抗中論」。その表題に、引かれる。
当然。読者として、牽引される。その解釈である。
初めてじゃ、ありませんか。はっきり、ある集団が、意思表示して、議論を打つは。
抗中が、抗は。決して、反抗のそれ、ではありません。誤解されぬよう、レジスタンスと銘打ってます。
それで、興味あるテーマを探してみると。
新連載、欧米保守思想に関するエッセイ、伊藤貫。「ソルジェニツィン」パート1。
思い出した。「イワン・デ二ソヴィチの一日」は、主演トム・コートネイで観た。「長距離ランナーの孤独」も、名優が記憶。英国映画の渋さは、あのどんよりした空、「嵐が丘」の荒涼たる風景が、漂う。
後に、「収容所群島」が世に出る。ソ連共産主義体制の、暴露。ノーベル文学賞受賞へと至る訳です。
彼が母と叔母は敬虔なロシア正教徒であり、彼もそうであった。しかし、マルクスによって、無神論者になった。ロシア革命は、彼の家庭の運命をも変えたのである。
ユーラシア大陸は、地球儀を見ても。ロシア帝政が君臨も、ほぼ西側に栄華絢爛が集中。極東は、凍土と農奴の餓死の地。
雑誌が啓発を指針は、「収容所群島」のコンテンツが、現在の、同じ大陸の或る地域。
それと、重なる状況を。我われが感知、気付き始めたからに、相違ない。
ソ連崩壊は、ロシア革命によるソルジェニツィンの家族の没落と離散。彼らが信奉した、ロシア正教等の「復活」でもあったのだろう。
しかし、歴史は常に流動的ではある。その国が、大いなる実験と数え切れぬ犠牲者を出しても、再び獲得した信仰が自由。
それは、隣接する大国。そこへ潜り抜けて。また、民衆を貶め虐げるを、止めようとしない。
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彼の国が、如何なる国か。我われは既に知っている。承知してるが為に。
その覚悟と気概は、持つべきであろうや。
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思い出した。ソルジェニツィンがいたのだ。
彼の資質にも依るのだろうけれど。おそらく信仰に支えられたであろう、楽観主義者の歴史観。
共通項がある。私も、端くれと云えども。同じくする、信者だ。
載るミドルショットがモノクロ写真。他を見る憂いが視線は、何を見てるんだろう。
その何か。
我われにも、見えて来たのではないか。