かいふう

近未来への展望や、如何に。

TVの面目躍如.その52

NHK総合「プリミアム10 絆・被災地に生まれたこころの歌」 よる 10:00 - 11:30

阪神・淡路大震災から13年。その後も大災害は相次ぎ、被災地には、傷ついた人々の心を癒し勇気づける歌が生まれた。
神戸では「しあわせ運べるように」「満月の夕」といった名曲が生まれ、新潟では平原綾香さんの「ジュピター」が、インドネシアでは五輪真弓さんの「心の友」が、復興に立ち向かう人々の絆を結んだ。
被災地に生まれた“こころの歌”を、神戸出身で震災を体験した森山未來さんが紹介する。(NHK)
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平原綾香さんの「ジュピター」が生まれた経緯をはじめて知りました。何時頃からか、何故若い女の歌手が、モーツァルト交響曲を選んでボーカルしなきゃいけないんだ、とおもった。
ところが後日、この彼女の歌唱するのは、ホルスト作「ジュピター」とわかり、ここにお詫びして、訂正を加筆する。
かって、N・シナトラという女の歌手が、古典からアレンジで「レモンのキッス」♪を流行らせ、オリジナルじゃないの、とがっかりしたが、それは現代にも通用するクラシックのメロディの持つ力の凄さの証明でもあった訳だ。
自分も、モーツァルトが神童であることを認める者であります。そして、年末恒例ならば、ベートーベンが楽聖であることも。更に、バッハが父であり、ヘンデルが母であることも。それだけ、それらを、折りある毎に聴き、長らえる為に、時間とある時はお金も費やしたのです。
あるオリジナルを依頼して、音楽学校の誰もいない中庭に、蔦や草花に囲まれて、ひとり佇んだ時。目の前に立つ白い胸像、それはベートーベンでした。至福のひと時ではありました。以前、ここに来たことがあるんではないか。何十年生きてれば、聴覚を損ね、聴力を失うこともあるでしょう。
モーツァルトのタレントを惜しまぬサービス精神に癒され、職業上の困難を闘ったベートーベンの『苦悩をとおしての歓喜』に励まされ、バッハお父さんの教会の荘厳に、ヘンデルが母さんの流麗な洗練に抱かれたのでありました。
更に挙げれば限がありません。ピアノの詩人ショパン「別れの曲」♪、印象派の「月の光」♪のドビュッシー。フォスター「ビューティフル ドリーマー」♪も新大陸を想わせた。
それらは断じて道楽ではありません。
音楽の力です。それを信じてるんです。
平原綾香さんが訪ねた被災山村の、耕地で面談する高齢の農婦の方、彼女の発言が、それを端的に物語っていました。
「しあわせ運べるように」♪も、少年少女に勇気を持たせる、独唱でも聴ける。
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後年、某帯ドラマに主演された女優さんが、インタビューで、言霊、音霊とか言ってました。ラジオで聴いたのですが。その人は、ピアニストでもあるので、その主題曲も演奏してみせましたが。
彼女には、絶対音感があるので、今度、応募の詞に作曲されるそうです。
音霊あるいは音魂、というのは初めて耳にしたので、絶対音感を自他共に認めたから、の発言と受け取りました。
絶対音感、とは、あのモーツァルトやベートーベンも持っていたらしい、ので、作曲家や調律師には要るだろうけど、それが絶対条件でもないらしい。あればあるで、苦労するようだ。