かいふう

近未来への展望や、如何に。

兼高かおる、死す。&「東京ローズ」。二人の共通点は、90歳。

14インチTVモノクロ画面で視ても、覚えてない。が、カラー画面で、「兼高かおる 世界の旅」と来れば。番組終了まで、釘付け。親しみある美形の顔。気の利いたインタビュー。それでいて、異国情緒も漂う。
長く視聴するにつれ、ハーフだろう。本名は兼高ローズ。しかし、父親がインド人は、初めて知った。米国、カリフォルニア州留学も頷ける。そこで培った語学力も、飛躍の要件だったろう。南極・北極両極点到達、菊池寛賞は、独身キャリアウーマンの典型か。90歳は、驚嘆。美しい。
戦時中後半、硫黄島の戦い辺りから。「東京ローズ」が甘く大陸への郷愁誘う、米軍将兵の戦意喪失に向け、対米抗戦放送を流した。彼女たちは複数当番制だったが。その中のひとり。象徴的に逮捕、本国米国に強制送還、裁判となった。実刑は、見せしめだと。兼高ローズが渡米は、彼女の脳裏に、この逮捕判決、刑務所実刑、がなかっただろうか。
『国家反逆罪』の汚名を着て、収監されたは、アイバ・戸栗・ダキノ。後年、模範囚と特赦で出所。更に晩年、「愛国的市民」として退役軍人会に表彰され、90歳で死去。(Wikipedia
更に、もうひとりは須山芳江。1949年、泥酔米兵のジープでの事故死。29歳。「東京ローズ」のメインキャストが、定説。